診療科目のご案内

パーキンソン病外来

専門的な診療で安心のサポートを

パーキンソン病は、脳のドパミン神経細胞が減少することで、手足のふるえ(振戦)、筋肉の動きが固くなる(筋固縮)、動作が遅くなる(無動・寡動)、転びやすくなる(姿勢反射障害)、小刻み歩行などの特徴的な症状を生じる神経変性疾患です。一部には遺伝性のタイプもありますが、多くは遺伝性はなく、加齢が重要な危険因子とされています。また、中高年で発症するイメージが強い病気ですが、若年で発症することもあります。

パーキンソン病の患者さんの数は加齢とともに増加し、65歳以上では約100人に1人が罹患するといわれています。高齢化の進展に伴い、世界全体の患者数は今後さらに増加すると予測されており、2030年には約3,000万人に達するともいわれています。

症状としては、上記の運動症状に加え、便秘や嗅覚低下などの症状が先行して現れることもあります。診断は、これらの特徴的な症状に加え、必要に応じてMRIなどの画像検査を組み合わせて行います。また、ドパミン補充療法を行い、その治療効果を確認することで診断の参考とする場合もあります。

治療では、ドパミンを補充するレボドパ製剤をはじめ、ドパミン作動薬、MAO-B阻害薬、抗コリン薬、アデノシンA2A受容体拮抗薬、COMT阻害薬、ゾニサミドなど、患者さんの症状や病状に応じてさまざまな薬剤を組み合わせて使用します。また、運動療法や音楽療法などの非薬物療法も有効とされています。

早期には薬物療法への反応が良好なことが多い一方、病気の進行に伴い内服治療だけでは十分なコントロールが難しくなる場合があります。そのような場合には、レボドパ持続皮下注療法や脳深部刺激療法(DBS)などの治療が検討されます。

パーキンソン病は早期診断と継続的な専門治療が重要です。症状が気になる方や診断を受けている方は、早めに脳神経内科へご相談ください。

当院では、パーキンソン病に対する専門的な診療を行うとともに、クリニック休診日には運動療法や音楽療法などのイベントを随時開催し、非薬物療法にも積極的に取り組んでいます。また、核医学検査などの追加検査や、レボドパ持続皮下注療法などの専門的な治療が必要な場合には、連携医療機関へご紹介し、連携を図りながら診療を行ってまいります。